Wild Trout Closer Than You Think

北米の野生トラウト生息地

北米には、まだ渓流ベイトフィネスで攻められていない野生トラウトの水が、果てしなく広がっています。

北米の多くのアングラーにとって、トラウトといえば放流魚、練り餌、あるいはフライ。ショートロッドとミノーで渓流を攻めるスタイルは、まだほとんど知られていません。

大物が潜む美しい川や湖の多くが、手つかずのまま残っているのです。

ここでは北米を代表する5種のトラウトについて、生息域、ファイトの特徴、狙うべき季節や時間帯を紹介します。

各地図のブルーグレーは自然分布域、薄いグレーは自然分布域の外で記録がある場所です。放流水域もあれば、何世代にもわたり自然繁殖を続ける野生魚の水域もあります。

「レインボートラウト」

アメリカにおけるレインボートラウトの自然分布と移入記録の地図

アラスカからバハ・カリフォルニアまでの太平洋側が原産。カリフォルニアはレインボーの故郷で、世界中に放流されたレインボーの多くは、1870年代にマクラウド川で採卵された魚にルーツを持つと言われています。

今ではほぼ全州に放流され、多くの川で自然繁殖する野生個体群が定着しています。

野生のレインボーは、放流魚とはまったく別の魚のようなファイトをします。強烈な走りから連続ジャンプ、水面上での激しいヘッドシェイク。フックアウトの多くはこの瞬間に起こります。

狙うなら鼻曲がりのオス。一度掛ければ虜になります。

冬のレインボーには「スノーボウ」という呼び名もあります。雪の残る岸辺、凍える寒さの中で手にする大型レインボーは、一年で最も報われる一匹です。

カットスロートと同じ水域では、両者の交雑種「カットボウ」に出会うこともあります。

レインボーの産卵は主に春、水温によりおよそ2月から5月。産卵後の晩春と初秋が狙い目です。夏の暑い時期は、流れが速く酸素の多い瀬を狙いましょう。ただし水域や系統によっては秋に産卵するレインボーもいて、特にここカリフォルニアでは、晩秋が一年で最もワクワクする季節のひとつです。

時間帯は、日が水面に差す前の早朝と夕方遅く。流れの中で捕食するレインボーは、光が柔らかく水温が低い時間に最も活発になります。ただし晩秋から早春、水温が10℃(50°F)を下回る時期は、午前11時から午後2時の日中がいちばんの時合いになることが多いです。

あらゆる水域にいるレインボーは、Brucke全5モデルの出番があります。小さな沢の410Lから、風の強い大河の510MHまで。

「ブラウントラウト」

アメリカにおけるブラウントラウトの移入記録の地図

1880年代にヨーロッパから移入され、地図上に自然分布域はありませんが、今では全米の川で野生化しています。

重く、賢い魚。最初の走りは一直線にカバーへ。えぐれた岸、倒木、根の下。大型ブラウンとの勝負は、開けた水面より障害物の中で決まることが多いのです。

ブラウンはよくローリングし、ラインを体に巻き付けて切ります。レインボーとは違うファイトが必要です。一定のテンションを保ち、ロッドは低く横に寝かせ、ローリングする隙を与えないこと。

春も良いですが、ベストは初秋。産卵を前にブラウンが攻撃的になる時期です。産卵はおよそ10月から12月。ただし産卵床の魚はそっとしておきましょう。

秋になると、成熟したオスのブラウンは「カイプ」と呼ばれる大きく曲がった下顎、いわゆる鼻曲がりになります。見事なカイプと鮮やかな婚姻色をまとった大型のオスは、まさに川の王様。多くのトラウトアングラーが夢見る、究極のステータスです。一匹ごとに異なる多彩な色柄こそ、ブラウンが人を惹きつけてやまない美しさの理由です。残念ながら日本では侵略的外来種として扱われています。

鍵はローライト。朝夕のマヅメ、曇りの日、雨後の濁りが入った時間帯。

ブラウンは最も光を嫌うトラウトで、大型は姿を見られない時間に小魚を食べます。

大型のブラウンは夜にも捕食することが知られています。ただし、夜釣りが禁止されている水域も多く、暗闇での立ち込みは危険です。barva kopelは夜釣りをおすすめしません。どんな魚よりも、あなたの安全が第一です。

多くのブラウンの川は506Lでカバーできます。50cmクラスが現実的な水域では、510Mが激しい走りを止めるバットパワーと、魚をしっかり掛け続けるしなやかさを両立します。

「ブルックトラウト」

アメリカにおけるブルックトラウトの自然分布と移入記録の地図

東部、アパラチア山脈、五大湖上流域が原産。

最も冷たく澄んだ水に棲みます。木陰の源流、湧水の流れ、ビーバーがつくるダム。

実はイワナ(チャー)の仲間で、ファイトもイワナそのもの。底に張り付き、激しく首を振り、岩や根に潜り込みます。ジャンプはほとんどしません。良型ほど浮いてきません。

カナダ東部のラブラドールには、長年私たちのバケットリストの頂点に君臨し続ける、聖地のようなブルックトラウトのフィールドがあります。場所も魚も、最高にカッコいいです。

ベストシーズンは解氷後の春から初夏、そして体色が「ブライトピーク」を迎える初秋。

産卵は秋。産卵床の魚はそっとしておき、産卵前の魚を狙いましょう。

夏は早朝と夕方。ブルックは水温およそ18℃以下の冷たい水を必要とし、水温が最も低い時間に最も活発に捕食します。春と秋は日中でも十分狙えます。

木々が覆いかぶさる狭い沢には、410Lと502Lが自然な選択です。

「カットスロートトラウト」

アメリカにおけるカットスロートトラウトの自然分布と移入記録の地図

ロッキー山脈と西部の在来トラウト。顎の下の赤い切れ込み模様が名前の由来です。

多くは道路から遠く離れた高地の渓流や湖に棲んでいます。ハイカーにとっての宝物です。

粘り強く頑固なファイトで、強いヘッドシェイク。レインボーほど跳ばず、走るより流れの中で踏ん張るタイプです。

産卵は春。カリフォルニアのカットスロートは晩春のみに産卵します。高地の川は初夏まで雪代で濁ります。雪代が落ち着く7月から9月が、たいていベストの時期です。

時間帯は昼前から午後。山の水は冷たく、日差しで水温が上がり虫が動き出すと、カットスロートも目を覚まします。

各州のスタッフが何十年にもわたり、カットスロートの保護と個体数の回復に尽力してきました。保護対象の亜種もいて、禁漁やキャッチ&リリース限定の水域もあります。必ず事前に確認してください。

優しいアプローチと丁寧な扱いは必須です。

主に510M。素早く寄せて、貴重な魚を疲れさせないために。短いファイト、濡れた手、すぐに水へ。安全なキャッチ&リリースこそがすべてです。

そして「カムループス」

アメリカにおけるカムループスレインボートラウトの移入記録の地図

ブリティッシュコロンビア州原産の湖沼型レインボー。名前はフォート・カムループスに由来します。

実は別種ではありません。ブリティッシュコロンビア州の冷たい産卵河川と豊かな湖が、並外れたスタミナ、パワー、サイズを育てたのです。環境次第で、レインボーは伝説になります。

西部のいくつかの大きく深く冷たい湖に放流されています。30ポンドを超える伝説の一匹も、原産地のブリティッシュコロンビア州ではなく、米国西部で釣られました。カリフォルニアでは、イースタンシエラの限られた水域で狙うことができます。

スペリオル湖北岸にもかつてカムループスがいましたが、野生のランドロックスティールヘッドを守るため放流が終了し、今ではほとんど姿を消しています。

カムループスは、掛けられるトラウトの中でも最もパワフルで速い部類です。広い水域を存分に使った長く力強い走りと、予想外のジャンプ。際立った体つきと威厳ある佇まい、筋肉質で肩幅の広いボディが特徴です。間違いなく、私たちが一番好きな系統です。

秋から春の冷たい季節、表層の水温が下がると、魚は岸沿いや流れ込み付近の浅場に寄ってきます。春は産卵のため支流を遡上します。夏は深場へ。

朝夕のマヅメ、曇りの日、そして風が湖面を波立たせる時間帯。

510Mは、湖から遡上するカムループスを念頭に作られました。風が強い日は510MH。

「国境の北へ」

地図は国境で終わりますが、魚は国境で終わりません。

カナダの多くの川や湖には、野生のブルック、ブラウン、レインボー、湖から遡上する魚たちが棲み、ベイトフィネスタックルで狙われた魚はまだ極少数です。

国境の両側で、この水のほとんどは、まだ渓流ベイトフィネスのミノーを見たことがありません。探検されるのを待っています。

「釣果は自分次第」

野生トラウトの釣りに、頼れるものはありません。前方探知ソナーも、魚の居場所を教えてくれる画面もありません。

水を読むのはあなた自身。自分の影の位置、流れのヨレ、えぐれた岸、岩裏のポケット。ステルスなアプローチは結果に表れ、最初の一投がすべてを決めます。

渓流ベイトフィネスのミノーを一度も見たことのない魚なら、最初の3投までチャンスがあるかもしれません :)

バスでベイトフィネスを楽しんでいるなら、キャスト、精度、ルアー操作の技術はそのまま活かせます。感覚で磨いてきたその技術こそ、このゲームで報われるものです。

一跨ぎできそうな小さな流れに、50cmを超える野生のブラウンやレインボーが潜んでいることがあります。その魚を確実に獲るために生まれたのが、Bruckeです。

地図で、拠点から一番近い色の付いた流域を探してみてください。野生トラウトの水は思っているより近く、たいていは車で1日の範囲にあります。

50cmクラスを何匹か上手にキャッチ&リリースできれば、行動範囲はすぐに広がります。

この5種のほかにも、米国各地の流域には個性豊かなトラウトの亜種や系統が数多く棲んでいます。その多くが独特で鮮やかな色柄を持ち、ファイトや習性もさまざま。米国の渓流ベイトフィネスが、最高の釣り体験のひとつと言える理由です。

北米で釣りをされる際は、アメリカ各州・カナダ各州の規則とライセンスを必ず確認してください。野生トラウトの水域の多くは、キャッチ&リリース、シングルバーブレスフック、またはルアー限定です。水温が20℃(68°F)を超えたら、魚を休ませてあげましょう。

100年以上前からトラウトを追い続けてきたフライアングラーの邪魔にならないよう、最大限の敬意をもって共存しましょう。

純粋に楽しい冒険を最大限に味わうために、私たちみんなが守るケアとエチケットがあります。

フィールドでのエチケット
魚へのダメージを最小限に
喜びを見出せるだろうか?
渓流ベイトフィネスロッド

最も小さな水で、最も小さなタックルで、最も大きな魚を。

いつか北米の野生トラウトに会いに来てください。手つかずの宝物が待っています。

冒険を始めましょう :D

※色の付いた流域すべてに、自然繁殖する野生個体群がいるわけではありません。季節や時間帯は標高、緯度、その年の天候によって変わります。地図出典:米国地質調査所(USGS)外来水生生物データベース。barva kopelにて配色変更。

※立ち込み、ハイキング、バックカントリーでの釣りには現実的な危険が伴います。このノートの情報は一般的なものであり、特定の水域の案内ではありません。必ず現地の状況とルールを確認し、ご自身の能力の範囲内で釣りをお楽しみください。

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